ターナリー・サーボ・ファンクション・ユニット(SFU)は
- モータハウジング内に、サーボモータ、 各種センサ、 ブレーキ(選択可能)、サーボアンプ(制御回路、ドライブ回路、電源回路、通信回路)および設定データ、 ポイントシーケンスデータ など、すべてを内蔵しています。
- さらにギアやシリンダなどのメカ部も組み込んだオールインワン構造です。
- コンパクトで、高い防塵・防水保護能力を持ち、保護等級IP40からIP65までを標準でラインアップしています。
- 同時に各種機能を内蔵し、一体構造の特長を引き立てています。
メリット
- 駆動回路(アンプ)を内蔵することで、分離型アンプ不要となり、電気盤の縮小が可能となります。
- モータおよびエンコーダとアンプの間の外部配線が不要となり、省配線となります。
- 複数軸接続においては更なる省配線およびスリップリングなどの接点数を少なくできます。
- 一体化により、モータ内部温度および電圧・電流変動のモニタ・管理が容易になります。
- 駆動電流の自動抑制および内蔵ブレーキの自動制御・電流抑制機能により、温度上昇を抑制できます。
- 防水仕様により外付カバーが不要となり、コンパクトでシンプルな構造にできます。
- サーボアンプ設置・配線工数の削減により、装置立ち上げ時間を短縮できます。
- シリンダ・ギアユニットが組込み済みにより、さらに時間短縮になります。
- 工数、省スペース、省配線化によるトータル費用の削減が可能です。
高い基本性能
アクチュエータ本体は、コンパクトなオールインワン構造でありながら、妥協のない高出力密度設計によって、適用範囲の限られる廉価な一体型製品とは一線を画する高い基本性能を誇ります。
- 高速、高出力: 高出力密度設計により、高速および高出力が得られます。
- 耐振動: 装置の駆動部分に設置されること前提に設計されています。独自の振動試験も実施しています。
- 放熱: 無駄な発熱を抑え、アルミ筐体による放熱構造を備え、さらに内部温度上昇をアクチュエータ自身がモニタしています。
- 防水・防塵: 製品発足当初から一体型でIP65(防水、防塵)を標準としております。
- EMCノイズ試験: 全ての電気回路が金属で密閉されている一体型構造であることにより、充分な電磁ノイズ特性が得られています。
オールインワン構造の優位性・利便性およびSFUの特長をご理解いただき、新たな機械構造をご検討頂ければ幸いです。
さらに SFUのオールインワン構造のメリットをいかした特殊仕様のご要求および適用事例についてはお問い合わせ下さい。
高精度メカとモータを一体化
高い基本性能を持つメカとモータを一体化しています。組付けの手間がなく、装置への組込み時間を短縮します。
ロータリー、リニアとも使用しているモータ・モジュールの基本仕様が同じなので使い勝手が共通です。
モータは大別して2種類から選択可能で、ご要求の特性に応じて安価なサーボモータの選択も可能です。
ロータリーユニット
世界最高峰のドイツWITTENSTEIN グループ製の各種遊星ギアメカニズムを最適な組込み状態でお使いいただけます。
モータ・モジュールは単独でコントローラアンプ一体型サーボモータとしてもご使用いただけます。
- 一体型単独モータ (TRB)
- 遊星ギア 一体型 (TRS)
- ベルト駆動用プーリ + 遊星ギア一体型モータ
- ラック・ピニオンモジュール + 遊星ギア一体型モータ
リニアユニット
各種直動ユニットもモータ・モジュールと一体化してご提供いたします。
ブレーキや減速機との組合せのほか、折り返し締結のタイプも選択できます。
- ロッド・シリンダ 一体型 (TLS)
- ロッドレス・スライダ 一体型 (TSS)
保護等級IP65 (防水・防塵)
保護等級IP40からIP65を標準でラインアップしています。
- IP65仕様はモータの軸貫通部もオイルシールによって保護しています。
- モータシャフト、電動シリンダのロッドはステンレス鋼製です。 モータ・電気回路を水、湿度、塵埃からシャットアウトします。
- IP65仕様の密閉されたモータハウジングによって高湿度環境などにおいても信頼性の高いシステムが実現可能となります。
- 丸洗い洗浄や、過酸化水素による殺菌にも対応可能です。
IP65対応一体型モーター「ターナリー」水かけデモ
IP69Kなど、IP65を超える用途についてもご相談下さい。
豊富なインタフェース群
SIO(シリアルI/O: RS485)、 PIO(パラレルI/O: 外部信号、シーケンサ接続)、 アナログ入力、パルス列入力、 各種フィールドバス(CC-link、DeviceNet、EtherNet/IP、PROFIBUS、CANopen )など豊富なインタフェースを用意しております。
PCやPLCで制御できるほか、下図のような簡単な構成も可能です。
各種フィールドバスのインタフェース制御部も本体に内蔵していますので、PLCと直結可能で ゲートウェイなどの外付け装置は不要です。また、フィールドバスの2ポートタイプを選択すれば、多軸の接続がシンプルになります。
電源線は省略して表示しています。